◇社内初の女性現場所長に◇
幼い頃から内装工事業者として現場で汗を流す父の姿を見てきた。自然と建設に関心を持つようになり、大学は建築学科へ。「現場でものづくりに携わりたい」と建設会社への就職を希望した。
NIPPOを知ったのは、学生時代から力を入れていたテニスがきっかけ。会社選びの際、ホームページに大きく映し出された東京都江東区の有明テニスコートを見て興味が湧いた。
人事担当者の人柄も良く、「体育会系の自分には合っている」と感じ、入社を決意した。建築部門では初の女性技術者誕生だ。
最初に配属された都内の老人ホーム新築現場では、現場で飛び交う専門用語が分からず右往左往することも多かった。仕事が長時間に及ぶこともあったが「外で動き回るのはイメージしていた通り。職人さんも優しく、大変だと思ったことはない」と話す。
現在の職場は、東京都中央区で進む本社ビル建築工事作業所。プレキャスト(PCa)コンクリート造のビルの躯体工事を担当している。「外装や躯体工事の精度が仕上げに影響する」ことから、気を引き締めて日々、仕事と向き合っている。
「結婚、出産しても現場の仕事を続けたい」
周囲からは社内初の女性現場所長にとの声もある。「期待に応えられるように頑張ります」と笑顔で話す。
(なかむら・ひとみ)
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