積水ハウスと御園座が名古屋市中区に建設していた複合ビル「御園座タワー」の内覧会を開いた。
新たに生まれ変わった御園座の舞台上の大ぜりなど舞台機構の稼働、分譲マンション「グランドメゾン御園座タワー」の共用部やゲストルームが披露された。設計・施工は鹿島。監修は隈研吾都市建築設計事務所。
小笠原剛御園座代表取締役会長は「斬新なデザインでシンボリックな施設。地域活性化に貢献していきたい」とあいさつ。監修した建築家の隈研吾氏は、プレゼンテーションで「なまこ壁」の意匠継承や沿道部も含めた建物との一体感の創出など「歴史と伝統を継承し中心市街地発展の核となるよう設計した」と説明した。
御園座タワーは、演劇文化の発展を担ってきた歌舞伎劇場「御園座」の建て替えに合わせ、優良建築物等整備事業により都心居住を推進する。規模はRC一部S造地下1階地上40階建て延べ約5万6129平方メートル。制震構造を採用した。低層階に劇場(約1300席)と店舗が入る。建設地は中区栄1の162の3ほか。建物は昨年末に完成した。304戸の住宅は既に完売。27日から入居が始まる。御園座は4月1日の開演を予定している。
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