2018年1月16日火曜日

【池袋駅周辺のにぎわい創出めざす】東京・豊島区、「四つの公園構想」推進

ハレザ池袋の建物群と中池袋公園㊦の完成イメージ
東京・豊島区は池袋駅周辺で「四つの公園構想」を推進している。駅周辺に整備する四つの公園でそれぞれ特色ある文化イベントを展開し、魅力の発信やにぎわいの創出を狙う。4公園のうち、中池袋公園は7月に施工者を決める入札を実施し、同10月に着工する見通し。現在基本設計中の池袋西口公園は3~8月に実施設計をまとめる。防災公園は事業者を選定中。南池袋公園は開園済み。区は同構想を通じて、目指すべき都市像として掲げる「国際アート・カルチャー都市」を実現したい考えだ。

 中池袋公園は東京建物とサンケイビル、区が官民一体で進めている旧豊島区庁舎・公会堂跡地の開発プロジェクト「Hareza(ハレザ)池袋」(東池袋1丁目)の一環で整備する。現在は16年度にまとめた基本・実施設計を踏まえ、工事発注に向けた補足設計を進めている。ハレザ池袋を構成する劇場や映画館などエンターテインメント施設と連携したイベントを展開する方針で、19年8月の完成を予定している。公園単独の工事費は3・7億円を見込む。

 池袋西口公園(西池袋1丁目、3123平方メートル)は、既存の老朽化した公園施設を解体し、新たに円形の劇場広場を整備する。舞台(平屋160平方メートル)、楽屋や倉庫などの舞台周辺諸室(同70平方メートル)、トイレ(同80平方メートル)、観光案内所棟(2階建て延べ80平方メートル)で構成。基本設計を2月までにまとめ、実施設計後、19年1月の着工、同10月の完成、同11月の開園を目指す。概算工事費は26・8億円を見込む。イベントはフルオーケストラの演奏やバレエ、ミュージカルのほか、演劇やお祭りなどを想定している。

 防災公園は造幣局東京支局跡地(東池袋4丁目)の一部に整備する。統括・設計施工・維持管理運営を一体的に担う事業コンソーシアムを選定中で、20年4月の開園を目指している。16年4月にオープンした南池袋公園(南池袋2丁目)は、仮設の野外ステージや能舞台によるイベント、芝生広場が人気となっている。

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