年明けから早くも3週間が過ぎた。毎年この時期は各団体の賀詞交歓会を数多く取材する。その中で今年は、昨年以上に担い手の確保・育成への対応が必要という言葉を耳にすることが多く、業界の危機感は確実に高まっていると改めて感じた◆ある専門工事業団体は、手弁当で高校などへの出張授業を続けているにもかかわらず、新卒者を確保するのが非常に難しいという。そうした状況の中でも、「今年はものづくりへの夢を持った若者が入ってくれた」とうれしそうに語るある企業のトップの笑顔が強く印象に残った◆時代が変わっても、ものづくりへの憧れが薄れることはないと思いたい。だが、労働人口が確実に減っていくという現実を考えれば、労働に見合う賃金が得られ、週休2日を確保できるなど、就労環境の改善は欠かせない◆IoT(モノのインターネット)、人工知能(AI)といった最新技術を活用して生産性を高めながら、就職先の選択肢として建設業界が外せないような環境をどう整備するか。官民一体で働き方改革を進めることがこれまで以上に求められる。(高)
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