◇業界の役に立てていると実感◇
13年1月に立ち上げたセンター独自の新技術情報データベース「NETISプラス」に最初から携わった。
二十数年前、センターに就職してから事務職として裏方の仕事に徹してきたが、当時の上司に「一般代表という気持ちで参加して」と言われて奮起。自分なりに車や家を買うつもりになっていろいろなサイトを検索しながら思いを巡らせ、「ボタンの位置、画面の色合い、使い勝手などを調べ、打ち合わせで意見を出すようにした」。
NETISプラスには、国土交通省NETISの掲載期間が終了した技術や未登録でも掲載が可能。企業が開発した技術のPRなどに生かされている。
昨年末の2カ月ほど、国交省版の掲載が終了した企業から、登録希望が殺到した。申請受け付けからサイトへの掲載までの事務を手掛けており、残業も増えて大変だったが、同時に「皆さんのお役に立てている」のだと実感できた。
2人の子どもが小さいころ、仕事の繁忙期に職場へ連れてきたことがあった。迷惑になるのではと不安があったものの、職場の同僚は受け入れてくれた。子育てと仕事が両立できたのも、「周囲の理解と協力があってこそ」という気持ちが強い。
長女は大学3年、長男は高校1年。子育てが一段落した今、次は自分が助ける番と、「職場で困っている人には、なるべく力になってあげたいと思っている」。
(あらい・さゆみ)
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