2018年2月6日火曜日

【回転窓】住まいの改善で疾病予防

東京都心では先月22日に最大23センチの積雪を記録し、その後も48年ぶりとなる氷点下4・0度を観測するなど強い冷え込みが続いている。大型寒波の影響でエアコンが不調になり、寒い朝を迎えた人も少なくないようだ▼朝の居間の室温が低いと動脈硬化が進むリスクが高まるとの調査結果がこのほど報告された。さらに、室温16度未満の家に住む人は、16度以上の家に住む人と比べ心電図に異常所見のある確率が1・8倍高いことも判明したという▼この調査は、住宅の断熱化が居住者の健康に与える影響を検証する国土交通省の5カ年(14~18年度)事業で行われた。建築環境工学と医学の専門家らが連携して取り組んでいる世界的にも珍しい研究である▼室温の低い家に住む人ほど起床時に高血圧となる確率は高くなるが、断熱改修後には血圧が下がることを確認。年齢や性別、生活習慣に応じて、起床時の室温から収縮期血圧(心臓が収縮した時の血圧)を推計できるモデルも作成された▼住環境の改善が疾病予防につながる可能性があるようだ。立春を過ぎても寒さはまだまだ。住まいから健康管理を見つめ直してみては。

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