超高層木造建築物の俯瞰イメージ(提供:住友林業) |
住友林業は8日、高さ350メートルの木造超高層建築物の実現を目指す新たな事業構想を明らかにした。付属研究機関の筑波研究所が中心となり、木造超高層建築の実用化に必要な建築構法や環境配慮技術、使用部材などを検討する。木材と鋼材を組み合わせた柱・梁などを活用し、同社が創業350周年を迎える2041年までに木造超高層建築を具現化する。設計協力を日建設計が手掛ける。総工費は6000億円と試算している。
スカイロビー㊤とティンバー・インターフェースのイメージ(同) |
建物には、9割の木材と1割の鋼材で構成する「木鋼ハイブリッド構造」を採用。柱・梁とブレースで筒形の殻(ブレースチューブ)を構成する構造システムを取り入れる。柱や梁などで組まれた軸組みに、対角線状にブレースを配備し、地震や風など横から加わる力で建物が変形するのを防ぐ。
木造超高層建築物の全体イメージ(同) |
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