防災操作中の寺内ダム。九州北部豪雨では1170tの雨水を溜め込んだ (写真提供:水資源機構) |
ダム愛好家が全国のダムをプレゼンテーションし投票で各年に活躍したダムを選考・表彰する「ダムアワード2017」のダム大賞に水資源機構筑後川局が管理する寺内ダム(福岡県朝倉市)が選ばれた。
同ダムは17年7月の九州北部豪雨の際に洪水を貯留し、大量の土砂や流木の下流への流出を防いでおり、防災面での貢献が評価された。10日に同ダム管理所で授賞式が行われる。
九州北部豪雨の際に寺内ダムは最大で計画高水流量の約3倍に当たる毎秒888tという異常な洪水が流入する中、下流への放流をできるだけ抑え、ほぼ満水状態をキープする防災操作を実施。防災操作により福岡ヤフオクドームの約6・5杯分に相当する約1170tの水をため込み、大量の土砂や推計約1万m3に及ぶ流木も捕捉し下流の被害拡大を防いだ。
同ダムは水資源開発公団(現水資源機構)が手掛けた初のロックフィルダムとして1978年に管理を開始した多目的ダム。堤高83m、堤頂長420m、総貯水容量1800万m3。
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