2018年2月27日火曜日

【五輪開催へ仮設スタンド4棟整備】馬術競技会場仮設施設北エリア整備、9月着工めざす

現在の馬事公苑(ⓒ tokyo2020)
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、2020年東京五輪の馬術競技会場となる馬事公苑に4棟の仮設スタンドを新設する。このうち2棟を先行して整備する計画。設計は山下設計が担当する。施工者は4月以降の一般競争入札で順次決める予定。9月1日の着工を計画する。

 工事の計画名称は「東京オリンピック・パラリンピック競技大会馬術競技会場仮設施設(北エリア)」。東京五輪に向け、馬事公苑(東京都世田谷区上用賀2の1の1、敷地面積19・1ヘクタール)の北エリアに競技施設、南エリアには仮設の事務所や倉庫などを整備する計画。仮設スタンドは、北エリアに建設中のメイン屋外競技場(メインアリーナ)を取り囲む形で東西南北4棟を新設する。

 今回はこのうち東西2棟を先行して整備する。スタンドはS一部支保工システム構造2階建てで、高さは22メートル。2棟の延べ床面積は、ほかの仮設事務所などを含め計2万3458平方メートルの規模となる。座席数は4棟で1万席程度を想定している。残る2棟の施設規模は未定。仮設施設の解体を含む全体工期は21年2月26日までとしている。

 馬事公苑を所有する日本中央競馬会(JRA)は、恒久的に使用するメインアリーナなどの施設の再整備を2期に分けて進めている。1期工事の設計・施工は大成建設を代表者とする連合体(構成員=山下設計)が担当。19年秋まで1期工事を行い、22年度に2期工事を完成させる。

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