2018年2月26日月曜日

【凜】NIPPO新本社ビル建築工事作業所・高田紗佑里さん


 ◇現場の仕事を吸収したい◇

 建築に興味を持ったのはテレビ番組がきっかけ。子供の頃から好きだった職人の仕事の紹介や住宅リフォームの番組を見ているうちに「私も将来はものづくりに携わりたい」と思うようになった。その思いを持ち続け、高校卒業後は地元福岡にある大学の建築学科に進学、構造を学んだ。

 会社説明会の際、親身になってくれた人事担当者の人柄に引かれて入社。2年目の現在は東京都中央区にある本社ビルの建築工事作業所で、カーテンウオールの施工管理を受け持っている。

 「現場の仕事は目の前の作業だけではなく、全体を把握していないとうまく回らない。少し先を見ているつもりでも気付いていないことが多い」と勉強の毎日。仕事に追われる中でも、ふと現場を見上げた時に「こんなに出来上がっているんだ」と感じる瞬間がある。

 「自分の小さな仕事の積み重ねが成果につながっていると実感できる時、この仕事のやりがいが味わえる」

 就職して初めて地元を離れ、1人暮らしをしている。普段から先輩の女性技術者と食事に行く機会は多く「職場では聞けない疑問や悩みを聞いてもらい、助けてもらっている。毎日楽しく過ごせている」と充実した日々を送っている。

 若手社員はこれからさまざまな部署に配属され、設計や積算も学ぶ。技術者として成長するため「今のうちに現場だからこそ分かることを吸収していきたい」と話す。

 (たかた・さゆり)

1 件のコメント :