2018年2月2日金曜日

【防災インフラの役割積極発信】首都圏外郭放水路(埼玉県春日部市)を報道公開

 大規模水害を防ぐインフラの役割を発信-。国土交通省が首都圏外郭放水路(埼玉県春日部市)を報道各社に公開し、低地が広がる首都圏の流域の浸水対策に貢献している現状を紹介した。

 水管理・国土保全局は15年9月の関東・東北豪雨を教訓に、社会全体で大規模水害に備える意識を醸成する「水防災意識社会の再構築」を提唱。今回の施設公開は新たな広報戦略の一環になる。

 首都圏外郭放水路は地底50mを貫く総延長6.3kmのトンネルで構成する世界最大級の地下放水路。春日部市内を流れる複数の中小河川の洪水を地下に取り込み、降雨が落ち着いた後、江戸川に流す。全国各地に甚大な被害をもたらした昨年10月の台風21号では、運用開始以降で3番目の量となる約1200万m3分の雨水をため込んだ。

 引き続き水管理・国土保全局は全国的に有名なダムや河川を定期的に報道各社に公開。大規模水害から暮らしや地域を守るインフラの役割を伝えていく予定だ。

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