東京湾をきれいな海に-。サンタ帽をかぶった小学生たちが25日、東京湾の環境再生のメッセージを伝える「アマモメッセンジャー」として関東地方整備局を訪問し、横浜市の海で採取したアマモの種を届けた。
参加したのは市立金沢小学校の4年生を中心とした15人と、市立みなとみらい本町小学校の5年生5人。「金沢八景-東京湾アマモ場再生会議」、海辺つくり研究会、横浜市漁業協同組合柴支所の斉田芳之さんらと協力し、金沢区の野島海岸や中区の高島水際線公園などでアマモ場の再生活動に取り組んでいる。今年からみなとみらい本町小学校も参加し、活動は12年目に入っている。
アマモは日本の浅瀬に自生する種子植物の一種。多様な生物の生息場となるアマモ場は「海のゆりかご」とも呼ばれる。子どもたちは総合学習で海の水質調査や生き物観察、アマモを育てる活動について発表を行った後、採取したアマモの種をリレーで加藤雅啓副局長に手渡した。
加藤副局長は「皆さんの東京湾をきれいにしたいとの思いが詰まった種。整備局もしっかりと海をきれいにする活動に、皆さんと一緒に取り組む」と子どもたちに話した。同支所の斉田さんが小学生や市民のアマモ移植活動を3月の「第24回全国青年・女性漁業者交流大会」で発表、農林水産大臣賞を受賞している。
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