紅葉が都内でも見頃を迎えている。モミジやケヤキ、イチョウなどが色づき、美しいコントラストを織りなしている▼今年は例年に比べ、紅葉の時期が遅かった。気象庁の「秋(9~11月)の天候」によると、日本列島は暖かい高気圧に覆われやすかったため、全国的に気温が高く、特に東・西日本は1946年の統計開始以来、最も高かったという▼降雨量は台風15号や19号などの影響で北・東日本で多く、仙台や白河(福島県)、秩父(埼玉県)、館山(千葉県)の4地点は3カ月の降水量で過去最高を更新した。毎年のように過去最高という言葉を聞くと、異常気象は既に“異常”ではなくなっているのかもしれない▼2日、スペインで国連気象変動枠組み条約締約国会議(COP25)が開幕した。15年に採択された「パリ協定」では産業革命以来の気温上昇を2度未満にとどめ、できれば1・5度以下に抑えるとした。COP25ではその対策の上積み策を議論する▼ただ、米国がパリ協定を離脱するなど、各国の足並みはそろっていない。国任せで温暖化防止対策ができないのであれば、個人ができることからやるしかない。
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