2019年12月26日木曜日

【回転窓】地道な努力が大台達成

サッカーJリーグの今季の総入場者数が初めて1100万人を超えた。最上位のJ1は平均入場者が初めて2万人台になった▼Jリーグが1100万人を目標に掲げたのは2007年のこと。「イレブンミリオンプレジェクト」と銘打って10年の達成を目指したが、人気、天候、試合数の影響などから当時は目標に届かなかった▼今季は攻撃的なサッカーを旗印とするチームの活躍が目立ち、J1の優勝争いは最終節までもつれた。参戦中の世界屈指のスター選手はワールドクラスのプレーで観客を幾度となく魅了。満員はJ1が昨季よりも19試合多い103試合、J2は8増の15試合となった▼記録更新を伝えるニュース映像に、大勢の大人と共に子供たちも登場しているのが印象に残る。選手が地域の小学校を訪問し、新1年生に定規を配っていたり、スーパースターと間近に触れ合う機会を提供したりと、それぞれのチームが地域と子供たちに愛される取り組みに力を入れ続けてきた結果であろう▼今年の出生数が90万人を割り込むという。担い手とファンを増やすため、建設業も地道な努力に一段と力を入れねばならない。

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