2019年12月25日水曜日

【関係者が尽力、通行止め解除へ】台風9号で被災の神奈川県内道路、相次ぎ復旧へ

 □五輪自転車競技コース、復旧工事完了の見通し□

 10月の台風9号による大雨で大きな被害を受けた神奈川県内の道路で復旧工事が進み、通行止めが相次ぎ解除される。関東地方整備局は、台風19号の記録的な豪雨で不通になっている国道413号の相模原市緑区青野原~青根区間(延長約5・9キロ)について、26日午前10時に通行止めを解除する。国や市で構成する「国道413号災害復旧連絡調整会議」の第2回会合を24日、東京都八王子市の同局相武国道事務所で開催。災害復旧工事が進展し通行の安全が確認できたことから、通行止めの解除を決めた。

 同区間は2020年東京五輪で自転車ロードレース競技のコースになっている。担当者は「来年3月下旬までの集中工事を予定しており、その完了をもって全面開通となる予定だ。ロードレースには間に合う」と話している。20年1月16日から3月下旬ごろまで、平丸バス停付近~青根交差点を再度通行止めし、のり面などの集中工事を実施する。工事情報は随時発信する。

 同区間は境沢橋手前や横山トンネル手前など8カ所で土砂崩れによる道路崩壊などの被害が発生した。関東整備局は同区間のうち境沢橋手前から湯口沢橋手前までの約1・3キロで、市に代わって道路を復旧する直轄権限代行を担っている。

 □国道138号、27日に通行止め解除□


10月13日の豪雨で被害を受けた国道138号
(提供:神奈川県)
 神奈川県は23日、台風19号の影響で大規模な土砂崩れが発生し不通となっていた国道138号(箱根町)の通行止めを27日午前11時に解除すると発表した。被災箇所の谷側に仮設橋梁を設置し、車両の安全通行確保にめどが立った。

 通行止め解除区間は国道138号の宮城野(碓氷洞門)~箱根仙石原(小塚入り口バス停)。通行方法は仮設橋梁による迂回(うかい)路通行(上下2車線通行可能)。現道部の本復旧方法は現在検討中。確定次第、県小田原土木センターのホームページで公表する予定だ。
仮設道路の設置状況(12月20日撮影、提供:神奈川県)

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