東日本高速道路会社は今冬の道路交通確保の取り組みを18日に発表した。積雪寒冷地の管理事務用パトロールカーに布製の新しいタイヤチェーンを搭載する。急勾配の続く区間にけん引車を配置するといった従来の取り組みも継続し、車両の立ち往生や事故による通行止めを減らす。
布製のタイヤチェーンはタイヤにかぶせるタイプで簡単に取り付けられる。立ち往生した車両はけん引車が到着するまで移動できないことが多く、交通の支障になっていた。上越、新潟、湯沢、高崎の各管理事務所のパトロールカーに積載し交通への影響を減らす。効果が確認できれば、全事務所への展開を検討する。
同社のネット通販サイトでは乗用車、軽自動車用の脱出・応急用チェーンを販売している。立ち往生が発生しやすい区間は監視体制を強化する。上信越自動車道の新井PA・スマートIC~信濃町ICは、特別警報を伴う大雪などで走行をチェーン装着車に限定する措置を続ける。
同社の管理路線は約6割が積雪寒冷地にある。保有する除雪関係の車両約1000台を生かし、除雪・雪氷対策に24時間体制で取り組む。凍結防止剤の散布、機械除雪、人力で行うトンネル坑口の着雪除去など安全対策も徹底する。
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