2019年12月24日火曜日

【ジンベエザメを飼育展示、事業費130億円】大洗水族館別館(大洗町)に国内最大規模の水槽設置へ

茨城県は大洗町にある「アクアワールド茨城県大洗水族館」に国内最大規模の室内水槽を備える新施設を整備する。大井川和彦知事が23日の定例会見で明らかにした。水槽は約8000トンの水量で、ジンベエザメの飼育展示が可能な大きさという。

 新施設は水族館の別館という位置付け。建物規模などは基本・実施設計で決める。全体事業費は約130億円を計画。設計・建設費は2020年度当初予算案に盛り込む方針だ。

 水族館の所在地は大洗町磯浜町8252の3で、施設全体の敷地面積は5万9246平方メートル。本館南側にある駐車場を活用して別館を建設する。20年度に基本・実施設計を行う。21、22年度に地盤改良や建築工事を実施し、22年度末の完成を目指す。

 会見で大井川知事は「海外の観光客に茨城県を訪問していただく一助となる施設にしたい」と狙いを説明。「地域間競争を勝ち抜くためにも誘客の促進は不可欠だ」と強調し、現在年間約100万人の来館者数については「200万人を目指すくらいでないと意味がない」とした。

 県は大洗水族館でジンベエザメの飼育展示を計画しているが、飼育に適した規模の水槽がないため、別館を建設する。展示が実現すれば、東日本で唯一ジンベエザメが観賞できる水族館となる。

 県は、県内随一の集客力を持つひたちなか・大洗地域の観光資源を生かし、より魅力的な観光地を形成する「ひたちなか大洗リゾート構想」を推進している。同構想で中核施設に位置付けるアクアワールド茨城県大洗水族館に新施設を整備し、ジンベエザメを展示することで、集客力のアップと地域経済の活性化につなげる。

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