2019年12月3日火曜日

【札幌ドーム周辺にオリンピックパーク】札幌市、2030年冬季五輪招致の対応状況報告

札幌市は市議会冬季オリンピック・パラリンピック招致調査特別委員会を11月29日に開き、2030年大会招致に向けた対応状況を報告した。

 競技会場については、アイスホッケー・パラアイスホッケーの会場を新設する新月寒体育館と真駒内公園屋内競技場に変更し、真駒内公園屋内競技場は改修に向け、今後、北海道と協議する方針。メダルセレモニーなどを行うオリンピックパークを札幌ドーム周辺に整備することを検討している。

 会場配置計画の検討状況を見ると、7月時点ではスポーツ交流施設コミュニティードーム「つどーむ」を使用する計画だったアイスホッケー・パラアイスホッケーは札幌ドーム周辺で建て替えを計画している新月寒体育館と真駒内公園屋内競技場に、新月寒体育館と真駒内公園屋内競技場で開催する計画だったフィギュアスケート・ショートトラックは「つどーむ」に会場を変更。真駒内公園屋内競技場は北海道が所有するため、今後は改修内容について道と協議していく。

 ノルディック複合クロスカントリーのコースは、競技団体からジャンプ会場付近にしてほしいとの要望を受け、既存野球場や陸上競技場の観客席が活用できる円山総合運動場の敷地内に仮設コースを整備する計画。ジャンプ会場は、大倉山ジャンプ競技場にノーマルヒルを併設し、ジャンプ会場を一体化することを検討している。

 各競技のメダリストへのメダル授与セレモニーに使用するメダルプラザは、開閉会式会場やアイスホッケー会場、スポンサーパビリオン、オリンピックスーパーストア、レストランなどと一体的に札幌ドーム周辺に整備し、オリンピックパークとして運営することを検討している。

 大会運営費など組織委員会予算は2300億円で、うち仮設施設費は600億円と試算。施設整備費(本設費用)は800億~1400億円で、このうち市負担額は400億~600億円(633億円)を見込む。

 今後は22年の国際オリンピック委員会(IOC)総会で開催都市が決定することを見込み、施設配置計画や財政計画を20年の東京五輪後をめどにまとめ、20年度中に招致委員会を設立し、IOCとの対話を継続することとしている。

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