2019年12月4日水曜日

【各地で活躍、女性マスター】19年度建設マスター、女性は9職種11人に称号

 2019年度の「優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスター)」と「青年優秀施工者土地・建設産業局長顕彰(建設ジュニアマスター)」で、550人を超える建設職人が新たに「マスター」の称号を得た。このうち女性は9職種11人(マスター5人、ジュニアマスター6人)。各地で活躍する「女性マスター」のうち、アンケートに回答した10人を紹介する。


 《建設マスター》



□土工・倉澤久美さん、青紀土木(岩手県)□

 現場の管理全般に従事。発注者が納得するものを作り、地域住民から「青紀土木さんいい仕事してるね」と思われたい。入社前アルバイトで携わった現場では泥だらけになりながらも、やるべき仕事がある充実した毎日だった。自分が納得できる仕事をしたいと、きょうも現場に向かう。(くらさわ・くみ)



□造園工・宮田美恵さん、群馬緑化(群馬県)□

 現場監督や設計監理、樹木の調査診断治療にも携わる。公園建設工事で現場前に住む1歳児が毎日窓から応援してくれ、竣工時には歩けるようになり遊んでもらえた。造園業は完成時が出発点。年月を経ても利用者に喜ばれているとうれしい。今後もさらなる努力を続けられるよう勉強したい。(みやた・よしえ)



 □防水工・豊田慈さん、マサル(東京都)□

 新築現場のシーリング防水工事で職長と部下の育成に従事。手順・工程に沿った迅速で確実な作業をモットーに、明るいあいさつと、清潔感ある身だしなみを心掛ける。仕事を通じて出会った方々への感謝を忘れず、今後も技術と管理能力のさらなる向上を目指し、若手の育成に取り組む。(とよだ・めぐむ)




 □屋根工・濱永章子さん、浜永建材店(大分県)□

 「お客さまのためになろう」との気持ちをモットーに、20年後、30年後も喜ばれる施工をする。神社仏閣の屋根の勉強を通じ、1400年以上続く瓦の歴史にひかれた。後世の人にも伝えていきたいと常に思っている。屋根業界の仲間を増やし、国民が安心安全な建物に住める屋根の普及に努めたい。(はまなが・しょうこ)



 □建設機械運転工・楠元英美さん、大啓建設(鹿児島県)□

 クレーンオペレーターとして現場に従事。建屋やトンネルの中で重機を移動したり据え付けしたりする作業や、ブームを伸縮させながらの仕事を終わった時、「よくできました」との言葉はうれしい。支えてくれた多くの方々に感謝し「誇りを持ってこれからもクレーン一筋、頑張ります」。(くすもと・ひでみ)

 《建設ジュニアマスター》



□塗装工・瀧野由美子さん、呉光塗装(千葉県)□

 「備えが大切、willが大切」を念頭に置き仕事に励む。目標を達成することの大切さはもちろん、達成するまでのプロセスがより重要で「備え(=段取り)」を重視する。今後も常に向上心を持ち、知識や技術と技能を高め、お客さまに満足いただける工事や提案を提供できるようにまい進したい。(たきの・ゆみこ)



 □電気工・石黒加奈さん、モンヤ電気(静岡県)□

 電気工事の相談者に対し分かりやすい説明を心掛け、不安を減らし安心いただけるよう努めている。同じ現場はなく発生する問題もさまざま。解決に向け前向きに取り組むことを大事にしている。受賞はうれしいけど「正直まだまだです」。日々精進し電気工事業界に少しでも貢献していきたい。(いしぐろ・かな)



□鉄筋工・中村奈々さん、岩田(大阪府)□

 職長として現場施工に携わる。作業終了後の片付けの徹底がモットー。翌日仕事が気持ち良くできるよう、他の業者が困らないようにと心を配る。受賞を機に「もっと頑張らないといけない」と気を引き締める。信頼を得て多くの現場を任せてもらえるよう勉強し、努力して成長していきたい。(なかむら・なな)



 □消防施設工・遠藤(並里)麻依さん、神防社(兵庫県)□

 消防設備の施工管理に従事。責任を持ち何事も後戻りがないよう確認し、余裕を持って仕事ができるよう少し先を見て行動する。始めから簡単なことはなく、難しいことも諦めずに一生懸命取り組んできた。支えてくれた人たちへの感謝を忘れず、今後は助けてあげられる側になっていきたい。(えんどう〈なみさと〉・まい)



 □電気工・幸地真紀さん、紫電舎(沖縄県)□

 「できない言い訳を考えるより、できる方法を考える」を日々心掛ける。新石垣空港の受配電設備設置工事では現場代理人として従事。受電した時の感動は忘れられず、息子に自慢できる仕事ができた。今の自分に満足せず、さらなる技術の向上と後進の指導育成、技術の継承に尽力したい。(こうち・まき)

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