2019年12月12日木曜日

【2019年度内に工程表策定へ】政府、首里城(那覇市)復元の基本方針決定

 政府は11日、焼失した首里城(那覇市)の復元に向けた基本的な方針を決定した。前回復元時の基本的な考え方を踏襲。正殿は1712年に再建され、1925年に国宝指定されたものに復元することを原則とする。

 前回復元後に確認された資料内容を反映しつつ、防火対策の強化などに取り組む。技術的な検討の場を内閣府沖縄総合事務局内に設ける。年度内に復元へ向けた工程表の策定を目指す。

 同日、官邸で開かれた「首里城復元のための関係閣僚会議」(議長・菅義偉官房長官)で決定した。菅官房長官は「予算措置を含め早期復元に向けて必要な措置を講じるとともに、観光振興や復元過程の公開など地元ニーズに対応した施策を進めてほしい」と指示した。

 基本方針には、政府一丸で木材や漆などの資材調達に取り組むことを明記。沖縄独特の赤瓦の製造や施工など、前回復元時から県内に蓄積、継承されている伝統技術の活用に向けて支援する。首里城の世界遺産登録に悪影響が及ばないよう、国連教育科学文化機関(ユネスコ)と緊密に連携していく。

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