◇現場と本社を身近に◇
東京都港区のJR新橋駅で行われている駅改良工事に入社後の5年半ほど携わっていた。「職人の人たちと一つのものをつくり上げ、無事に構造物を引き渡した時は『この仕事をやっていて良かった』とやりがいを感じた」と当時を振り返る。鉄道工事特有の厳しいルールの中で奮闘していた日々は、かけがえのない財産になっている。
大学で都市計画を学び「デスクワークよりも体を動かす仕事をしたい」と就職先に建設業を選択。鉄道工事にも携われることから鉄建建設への入社を決めた。
入社後に配属された新橋駅改良工事の現場では、作業に使う道具の名称や工事の流れ、図面の読み方など覚えることがたくさんあった。とりわけ驚いたのは鉄道工事特有の施工ルールの数々。「ルールだけ覚えようとしてもダメだ」と思い、ルールが設けられた背景をベテラン社員に教えてもらうことにした。背景から覚えるとルールだけでなく理由も分かるようになり「現場に後輩が入ってきたときに教えられるようになった」という。
10月に本社の土木本部に異動し、技術面での現場支援を担当することになった。卒業以来久しぶりに大学時代の教科書を引っ張り出し、施工方法の検討などで参考にしている。今回の異動で本社と現場に距離があると気が付いた。「現場と本社がもっと身近に感じられるようにしていきたい」と今後の目標を話す。
(基礎・地盤・土木グループ、いわかわ・みさと)
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