2019年12月9日月曜日

【MM21にロープウエー、ゴンドラは8人乗り】横浜市と泉陽興業、ロープウェイ整備で実施協定締結

 横浜市と泉陽興業(大阪市浪速区、山田勇作社長)は6日、横浜市西区のみなとみらい(MM)21地区で計画しているロープウエー建設事業の実施協定を締結した。

 同社が桜木町駅前と新港ふ頭を結ぶロープウエーを整備し運営。2020年度末までの営業開始を目指し、準備工事に着手する。

 施設名称は「YOKOHAMA AIR CABIN(仮称)」。ルートはJR京浜東北根岸線の桜木町駅東口駅前広場から新港ふ頭の運河パークまでの延長約630メートル。汽車道沿いの海上で、停留所は桜木町駅前(S造2階建て、ピロティ形式)と運河パーク(S造2階建て)の2カ所。支柱は地上2基(高さ約10メートル)と海上3基(高さ約40メートル)。ゴンドラは乗車定員8人で36基(全基車いす対応)構成を計画している。営業時間と料金は未定。

 同計画は横浜市が17年10月に公募した「まちを楽しむ多彩な交通の充実」で採用された提案の一つ。横浜都心臨海部に新たな交通ネットワークを形成するとともに、移動自体を楽しむことと新たな景観づくりを目指すコンセプト。完成すれば国内初の常設都市型ロープウエーになるという。

 照明計画は世界的な照明デザイナー・石井幹子さんが監修する。演出照明は周辺の住宅やホテルなどに配慮し、都市的交通としての落ち着いた夜間景観を目指すとしている。

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