2019年12月20日金曜日

【30階建て延べ5万㎡想定】飯田橋駅東地区再開発(東京都千代田区)、20年度に都市計画決定へ

 東京都千代田区の飯田橋駅東地区市街地再開発準備組合が計画する再開発事業の想定スケジュールが明らかになった。2020年度の都市計画決定・告示、21年度の本組合設立認可を見込む。

 23年度の着工、26年度の竣工を目指す。再開発ビルはおおむね30階建てで、延べ5万平方メートル程度の規模になる見通しだ。

 事業の計画地は飯田橋3の6、7(区域面積約0・7ヘクタール)。JRなどが乗り入れる飯田橋駅の東側に隣接する。関係権利者数は約30者で、うち約8割が準備組合に加入している。

 現状の整備方針によると、再開発ビルの高さは約130メートル。事務所機能を中心に低層へ商業と公益施設、最上部に住宅を配置する。東京メトロ東西線にアクセスできる動線を確保する。区域西側の地下と地上に滞留空間を設け、地域の回遊性を高める。無電柱化などにも取り組み防災性を向上させる。

 準備組合には事業協力者として清水建設が参画。事業計画の深度化を図るため、今後デベロッパーの事業協力者の選定も検討するという。コンサルタントはタカハ都市科学研究所が務める。

 飯田橋駅の東側では同地区に加え▽富士見二丁目3番街区(富士見2の3)▽飯田橋駅中央地区(飯田橋4の8ほか)▽飯田橋3-9周辺地区(同3の9ほか)-の3地区で、権利者らが再開発事業を計画している。

 区は各地区での開発機運の高まりなどを背景に、地域住民らと「飯田橋駅東口整備計画」の策定作業に入る。歩行者空間などの整備の方向性を盛り込んだ「飯田橋駅及び駅周辺整備構想」(07年12月策定)を基に、現状の再開発事業の動向やJR東日本が進める駅改良工事の進捗(しんちょく)に合わせた基盤整備の方向性をまとめる。

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