九州地方整備局が整備を進める国道3号黒崎バイパス春の町跨線橋の工事現場(北九州市八幡東区東田)で、上部工工事を施工する川田工業と地元の豊山八幡神社がコラボレーションした橋桁の架設イベント「かける北九州」が11月30日に開かれた。
地域住民らが願いを込めて書いた絵馬を納めた橋桁を都市高速道路の直上で架設。参加者らは鋼製橋桁の落とし込み架設の様子を実況中継を見聞きしながら見守り、地域に橋が架かる瞬間の感動を共有した。
イベントには地域住民ら約300人が参加。冒頭、同工事作業所の寺口智所長は「この橋桁を安全かつ確実に架けるために、十分な計画と準備をしてきた。この工事が無事終わることを皆さんに願っていただけたら心強い。皆さんの願いと共に橋桁を頑張って架けたい」とあいさつした。
引き続き、豊山八幡神社の波多野隆英禰宜(ねぎ)が神事を行い、参加者らが絵馬にかけた願いの成就と工事の安全を祈願した。神事の後、同16日に行われたプレイベントの参加者が書いた絵馬と当日の参加者が書いた絵馬374点を木箱に納め工事関係者が橋桁の内部に入れた。
引き続きツタワルドボク代表理事の片山英資会長と同社鋼構造事業部橋梁営業部の児島哲朗西日本担当部長が、大型ビジョンに映し出されるドローンからの映像や作業中の橋脚からの映像を見ながら架設作業の様子を解説。
参加者らは1250トンクローラークレーンがつり上げ重量250トン、支間長62メートルの大ブロック桁をつり上げる地切りから定位置に移動させるまでの約1時間30分、大型ビジョンと実際の橋を見比べ、写真や動画を撮るなどしながら作業を見守った。橋桁を固定する一つ目のボルトが定位置に入れられると参加者からは大きな拍手が湧き起こった。
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