2019年12月13日金曜日

【工事費最大90億円、開業は最速2027年度】JR北海道、ボールパーク最寄り駅の整備案公表

 JR北海道は11日、プロ野球・北海道日本ハムファイターズの新球場として北広島市に建設中の北海道ボールパーク(BP)に隣接して建設を検討する新駅の整備案を発表した。

 普通列車のみの停車でホームは1面4線構造を想定。工事費は80億~90億円を見込み、開業は最速で2027年度末となる見通しだ。

 新駅はBP予定地の北側に建設する計画。現状では最寄り駅の北広島駅からBPまでは2キロ程度離れているが、新駅は数百メートルの距離に位置し、徒歩での移動が容易になる。北広島市の試算では、BPが満員(3万5000人)になった際の鉄道利用者は1万3500人程度で、このうち6割の8100人程度が新駅を利用すると見込んでいる。

 JR北海道によると、設計や行政手続きなどを含めた工期は7年で、仮に20年度中に関係者が合意して21年度に事業着手した場合、27年度末の開業となる見通し。23年3月を予定しているBPの開業には間に合わないため、BP開業当初は現北広島駅を改修して対応する。

 北広島駅の改修では札幌方面行きホームを4両分(88メートル)延伸してスペースをつくり、快速エアポートと普通列車の停止位置をずらし、ホームでの混雑を緩和。自動改札機を外側に移設して改札内コンコースを広げるとともに、エレベーター改札口を新設し、合わせて駅レイアウトも変更する。

 改修費用は全額自己資金で約9億円を試算。工事は20年9月ごろに着手し、22年12月ごろの完成、23年3月の全面使用開始を見込んでいる。

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