2015年4月3日金曜日

【回転窓】人を大切にする企業に

人材なくして建設工事は成り立たない
「人を大切にする」。企業が成長していく上で欠かせないキーワードといえる。社会や環境に影響を与える活動に対して責任を果たす企業と積極的に取引を行う「CSR調達」は世界的な潮流になりつつある。グローバルに活動する企業ほど、そうした視点を重視することが求められる▼人権侵害、労働条件や雇用・賃金問題、労働安全衛生、環境保全…。これまで日本企業がリスクと考えてこなかった問題に対して、NGOやNPOが目を光らせている。海外で衣料品の生産を行う日本の大手企業も、労働条件に問題があるとして改善を迫られた▼日本の建設産業で外国人技能者を活用する「外国人建設就労者受け入れ事業」がスタートした。適正監理計画が認定された企業にのみ外国人の受け入れが認められる▼5年後の東京五輪に向けて一時的に高まる建設需要に対応する狙いだ。事業の特色は、外国人に日本人と同等の報酬を約束する点。これを軽視すれば、厳しい指導が行われる▼日本人も外国人も分け隔て無く働ける環境の整備は、若者や女性を含めた国内人材を確保する上でも重要な要素になるはずだ。

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