2015年4月27日月曜日

【結】不動テトラ地盤事業本部国際部 ゴ・アン・トゥンさん


 ◇いろいろな考え方が刺激になる◇

 ホーチミン工科大学在学中に日本の奨学金制度を活用し、02年に来日した。大阪外国語大学で日本語を学んだ後、東京大学へ進学。教養学部、工学部を経て大学院工学系研究科に進み、社会基盤学専攻を修了した。
 「大学院には不動テトラの研究員が在籍しており、その人にいろいろと話を聞かせてもらった。地盤について勉強していたこともあり、地盤に強い会社なので入社を決めた」と話す。
 入社後最初の1年半は現場で勤務。現在は地盤改良工事の設計・技術提案書や施工計画書の作成などを担当している。職場のコミュニケーションツールは日本語。「自分の意図がうまく伝えられず、文章を上司に直してもらうこともある。日本人の仕事の進め方を身に付けることは苦労というよりも勉強だ」と前向きに捉える。
 海外プロジェクトで外国の人と仕事をする機会も増えた。「新しい考えに接するチャンス。国ごとに違って刺激になっている」。母国ベトナムにも1年半駐在し、現場の技術支援や施工管理に当たった。「海外に地盤改良技術を積極的に展開するのが社の方針。日本の高度な技術を適用できるよう、設計・施工両面から貢献していきたい」。
 日本で暮らし始めて今年で13年目。好きな言葉は「一期一会」。休日は自宅近くの公園に行き、ランニングで汗を流す。豚骨ラーメンが好物という。「生活に不便はない。日本でずっと働き続けたい」。(ベトナム出身)

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