JR東海が、リニア中央新幹線(東京・品川~名古屋間)の2027年開業に向け、山梨県内の実験線(延長42・8キロ)で走行・車両関連技術の研さんを進めている。
営業線仕様の車両(L0系)と設備などを用いて技術の高度化に取り組み、2月には国土交通省の実用技術評価委員会が営業線に必要な技術開発は完了したことを確認した。
同社は引き続き試験走行を重ねながら、超電導リニア技術のブラッシュアップと営業線の建設・運営・保守のコストダウンを図る。
リニア新幹線の山梨実験線は山梨県の上野原、大月、都留、笛吹の4市にまたがり、開業後は実験線区間も本線の一部として利用される。総延長42・8キロのうち、トンネル区間は35・1キロ。最急勾配は40‰、最小曲線半径は8000メートル。曲線区間では遠心力による乗客への負荷を抑えるため、車両を10度傾けて走行している。
1日当たりの最高走行距離は4064キロ。7日現在の実験線での走行距離は累計約199万キロに達する。15年には有人走行で時速603キロを記録した。
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