宮城県は、20年に開かれる東京オリンピックのサッカー試合会場となる宮城スタジアムの大規模改修に着手する。
工事費20数億円を投入し、五輪競技の開催基準を満たす照明設備や2面の大型ビジョン設置、芝の張り替え、学校体育館と同規模の仮設メディア・センターなどを整備する。
テロ対策として主要な出入り口周辺に頑丈な囲いも構築する。県は6月補正予算案に芝改修の設計委託費190万円を計上。芝を張り替える工事費1億8100万円の債務負担行為も設定した。議会承認を経て芝の改修設計を委託する。
宮城スタジアム(「ひとめぼれスタジアム宮城」)は、県総合運動公園(利府町)の敷地内にある陸上競技場兼サッカー球技場で、2000年に完成した。400メートルトラック×9レーン(全天候舗装)などのメインスタジアムや補助競技場、投てき場などで構成。施設規模はSRC、RC、S造6階建て延べ5万7564平方メートル。収容人数は約4万9000人。
20年に五輪のサッカー1次リーグの試合が行われるのを前に、今回、既存の照明設備の規模を1500ルクスから2000ルクスに変更したり、2面の大型ビジョンを設置したりと基準に沿うよう拡充する。国内外から詰め掛けることが予想されるテレビ局や新聞社などのメディア関係者を収容するための仮設メディアセンターも設置する予定だ。
施設整備にかかる費用負担は現在、東京都や大会組織委員会、関係自治体らが協議している。試合終了後に解体する仮設施設は主に大会組織委員会が整備する。県は7月中にも芝の改修設計を委託することにしている。来年度以降に芝の張り替え工事や、他の設備改修を行うための設計などを委託する予定だ。
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