◇運営の視点を再開発に生かしたい◇
東京・銀座に開業した複合施設「GINZA SIX」の開発に携わり、今月から商業施設の運営会社GINZA SIXリテールマネジメントに出向した。街づくりに興味を持ち、大学時代は建築学科で都市計画を専攻。「東京を世界一の都市にする」という大きな目標を掲げる森ビルへの就職を志望し、入社4年目からの7年間、GINZA SIXの再開発プロジェクトに携わった。
4月20日の開業を振り返り、「開発の初動期から竣工まで携わり、ようやく形にしてお披露目ができた」と笑顔を見せる。
再開発事業には地権者や設計者、施工者などさまざまな立場の人が参画する。「参画者が一丸となって知恵やノウハウを出し合っていく。相反する部分もあるが、それを調整しながら一つのものをつくり上げる過程が面白い」。
これから出向先で、自身が開発に携わった施設の運営に関わっていくことになる。「これまでの思い入れを大事にしながら、育んでいきたい」。
再開発は「人や物の流れを変えるダイナミックでインパクトのある事業」だと思っている。将来はプロジェクトリーダーとして事業をまとめ上げるのが目標だ。その意味でも今回の出向経験はチャンス。「運営を理解し今度はそれをいかに今後の開発に生かすか。その視点を大事にしていきたい」と目を輝かせる。
(かんだ・はるな)
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