昨年創設されたプロバスケットボールリーグ「Bリーグ」。初代王者に輝いた「リンク栃木ブレックス」による優勝パレードが先週末、宇都宮市で行われた▼沿道には約3万人の市民らが集まったそうだ。ギョーザのイメージが強い宇都宮の新たな目玉になっている。街を歩くと応援ののぼり旗が目に入る。地元でプロ野球チームの誘致が実現し、盛り上がったことを思い出した▼最初は弱小球団であまりのめり込めなかったが、徐々に力を付けて初優勝した時には誇らしい気持ちになった。サッカーのJリーグでは、地域密着のチームが地元住民に愛される風土が出来上がっている。老若男女のリピーターが会場に足を運んで熱戦を楽しむ様子は見ていてうれしい気持ちになる▼あるスポーツジャーナリストが「かつての中央集権的なあり方が変わった。地域ごとに違った風景が見えている」と指摘していた。もっとも、優勝した時だけ盛り上がるようでは先が厳しい。地域の応援力が試されるのはこれから▼宇都宮ではLRT(次世代型路面電車)の計画もある。さまざまな魅力を磨き、地方の元気を盛り上げてもらいたい。
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