2018年春入社の就職活動が続く中、採用試験を受けた大学生のうち35.1%が、5月1日時点で内定を得ていることが、リクルートキャリア(東京都千代田区、小林大三社長)の調査で分かった。内定先企業への入社意思は「入社を強く希望する」割合が39.8%。内定取得率は前年の同時点と比べ10.1ポイント上昇しており、就職・採用活動の短期決戦傾向が鮮明になっている。
この調査は同社の研究組織・就職みらい研究所が、学生の就活実態を把握するため継続的に実施。今回は5月1~10日に同社の就活支援サイトにモニター登録している5659人を対象に行い、大学生1561人、大学院生485人から回答を得た。
大学生の内定取得率を文系、理系別で見ると文系は32.2%、理系は41.2%となった。理系学生の内定取得率は4月1日時点で15.0%だったことを踏まえると、技術系職種の就活は既に終盤戦に入っていることがうかがえる。男女別で見た5月1日時点の内定取得率は男性37.1%、女性32.6%だった。
前年、前々年と比較し内定取得率が上昇傾向にある一方で、就活に苦戦し「内々定や内定の取得見通しは低い」あるいは「まだ見通しは立っていない」と回答した割合も40.8%と高い水準にある。
5月1日までに内定を取得した学生に取得先企業の業種を聞いたところ、「情報・サービス業」が64.5%と最も多く、建設業は7.1%だった。
従業員規模は「1000~4999人」が35.0%、次いで「300~999人」が28.7%、「100~299人」が18.6%と続いた。内定先企業への入社意向は入社を希望する割合が文系で67.8%、理系で79.3%。男女別では女性74.2%、男性70.6%となっている。
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