2017年6月26日月曜日

【建設業の心温まる物語】東組・小野田好晃さん(和歌山県)

 ◇どんな勉強をしたらお父さんみたいな工事の仕事ができるの?◇

 私が勤務する建設会社は浚渫工事、防波堤工事など海洋工事を得意としています。海、そして地域の方々への感謝の気持ちを表す目的で行っている地域貢献活動として、ヒラメの稚魚3000尾の放流体験イベント会を開催しました。

 その日は、地域の子供たち約30人とともに、7歳から13歳の我が子3人も参加しました。子ども達はヒラメを素手で触った経験がなく、目を輝かせていました。その後、10歳の娘がそのときの様子についての作文を書いてくれました。

 「ヒラメを触ったらぬるっとしていた」「ヒラメの口に手を噛まれてビックリしました。痛いと思って見たら血が出てなく思ったより痛くなかった」「早く大きくなったヒラメを刺身で食べたいな~」という楽しい作文を見て、家族みんなで笑いました。

 それをきっかけに娘は、「どうしたら海の魚が増えるのかな?」「どんな勉強をしたらお父さんみたいな工事の仕事ができるの?」「今、お父さんが作っている物って何?」
 と、私に質問してくるようになりました。

 私は「魚を増やすためには、海や川などの魚が生活しやすい環境を作ってあげたり、稚魚の放流をしたり自然環境を整備し、みんなで海、川、山などを保全することが大切だね。今、お父さんは防波堤を作っているよ。台風や地震などで大波や高潮が起きても、港や家や道路を守ることが仕事だよ」と答えました。

 魚の放流体験をきっかけに娘が建設の仕事に興味を持ってくれたことを、とても嬉しく思いました。

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