竹中工務店と博報堂は29日、オフィス内の階段利用を促進させる新技術の開発に着手したと発表した。
IoT(モノのインターネット)を活用して階段に映像を投影することで、階段を利用しようという意欲を喚起する。19年の商品化を目指し、階段への映像投影技術などの開発を進める。
開発に着手した「ta-tta-tta(タッタッタ)」は、IoTを活用して階段に「階段を昇ることがつい楽しくなる映像」を投影する技術だ。
ホルダー型タグを付けた社員が階段を上ろうとすると、階段に設置したIoTセンサーに信号が飛び、階段を上っているタイミングに合わせて映像を投影する。毎回飽きずに楽しめるよう、個人の利用履歴に応じて映像を変化させることで、階段利用に対するモチベーションを高める。
プロトタイプを使用し竹中工務店東京本店で行った実証実験では、映像投影前の1週間と比較して階段利用量が平均で26・1%増加。参加者からは「階段を利用することで会話の機会が増えた」などの評価もあったという。
今後は異業種企業と連携しながら、階段への映像投影技術や運用システムの開発を進め、18年の開発完了と19年の商品化を目指す。
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