2017年6月12日月曜日

【仮設で1・6万席確保】岩手県釜石市、釜石鵜住居復興スタジアムの仮設施設等整備基本設計発注

岩手県釜石市は「釜石鵜住居運動公園・釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)仮設施設等整備基本設計業務」の公募型プロポーザル手続きを公告した。18日まで参加申請、7月14日まで提案を受け付け、同28日の審査会で最優秀を決める。参加資格は、12年以降に、観客数5万人規模のスタジアムにおけるイベント施設の基本・実施設計を元請として履行した実績など。

 建設予定地は同市鵜住居町第18、19地割。敷地面積は1・75ヘクタール。業務では、19年に市内でラグビーワールドカップが開かれるのに備え、市が整備する「釜石鵜住居復興スタジアム」(本体施設)に、1万6000人収容の仮設スタンドや大型映像装置2台、夜間照明装置4台以上、情報通信用設備、バックアップ電源などを設けるに当たり、設計を委託する。業務内容は、▽配置計画▽設計▽各種調査▽概算工事費または賃貸料算出▽適切な発注方法の検討-など。履行期限は11月30日。委託規模は1000万円。

 仮設スタンドや設備などはワールドカップ終了後に解体し、「スタジアムの維持管理コストを低減する」(ラグビーワールドカップ2019推進室)。総事業費は30億円程度を見込み、このうち本体建設工事に19億9800万円を充てる。本体工事は大成建設・新光建設JVが担当。4月下旬に本格着工した。工期は18年7月31日まで。スタジアム本体の基本・実施設計は梓設計が担当した。市は本年度内に仮設スタンドや設備の建設工事を発注したい考え。本体スタンドの固定座席は6000席。

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