2017年12月28日木曜日

【惜別】2017年下期

笹島信義氏(7月1日、99歳) 【7月】  ■笹島信義(笹島建設会長、99)1日■南崎邦夫(元石川島播磨重工業〈現IHI〉代表取締役副社長、89)7日 向笠愼二氏(8月3日、83歳) 【8月】  ■津田祐作(元住友セメント〈現住友大阪セメント〉取締役、78)1日■向笠愼二(元大林組社長、83)3日■柳澤孝彦(建築家、柳澤孝彦+TAK建築研究所代表取締役、82)14日 柳澤孝彦氏(8月14日、82歳) 【9月】  ■播繁(構造家、エヌ・シー・エヌ顧問、79)5日■石橋榮一(元ハザマ〈現安藤ハザマ〉代表取締役副社長、92)9日■大和守(元三和シヤッター工業〈現三和ホールディングス〉取締役、80)10日■矢次進(元三和シヤッター工業〈現三和ホールディングス〉取締役、78)23日 播繁氏(9月5日、79歳) 【10月】  ■若松信行(アトリエノルド会長、元日本建築家協会理事・東北支部長、69)1日■野村宏(関電工専務、62)8日■内山聖(全国鉄筋工事業協会会...

【回顧2017年(7~12月)】スタジアム・アリーナプロジェクト、PPP・PFI方式の採用拡大

 東京・中野区/平和の森新体育館整備/フジタJVで18年1月初旬着工  東京・中野区は、区立平和の森公園内で計画している新体育館の本体工事に、18年1月初旬に着手する。建物は延べ約1・2万平方メートル規模を想定。基本計画・基本設計は日本設計、実施設計・施工はフジタ・協永建設・明成建設工業・日本設計JV、実施設計のコンストラクション・マネジメント(CM)業務は明豊ファシリティワークスが担当。19年12月末の完成を目指す。(7月19日)  ぴあ/MM21地区(横浜市西区)に1万人規模アリーナ、佐藤工業で12月着工へ  チケット販売やイベント企画・制作などを手掛けるぴあ(東京都千代田区、矢内廣社長)は20日、横浜市西区のみなとみらい21(MM21)地区に収容人員1万人規模の大型コンサートアリーナを建設すると発表した。  4階建て延べ2・1万平方メートルの規模を想定。設計・監理は佐藤工業・とお一級建築士事務所(仙台市青葉区)JV、施工は佐藤工業が担当し、12月に着工。東京五輪が...

【回転窓】おもてなしの準備も本格化

今年も残りわずか。年末年始の休みの計画を立てている方も多かろう。人の移動が集中すると発生するのが、道路の渋滞だ▼高速道路各社が、サービス向上の一環で渋滞予報に力を入れている。気象予報士のような渋滞予報のプロを置き、最新技術も駆使して渋滞予測の高度化に取り組む▼東日本高速道路会社はNTTドコモと共同で、人工知能(AI)を使って渋滞を予測する実証実験を東京湾アクアラインで今月開始した。天候やイベント開催などによる突発的な渋滞の発生も的確に予測。これまでの的中率は90%以上という▼アクアライン上り線(川崎方面)の渋滞は土日・祝日の午後3~8時に多く発生していることから、渋滞のピーク時間帯に千葉県木更津市内の施設ではタイムサービスなどを実施。道路利用者の分散と地域活性化の両立に知恵を絞る▼渋滞による移動時のストレスの解消は、日本の魅力や国際競争力を高める上でも重要課題の一つだろう。19年のラグビーワールドカップ、そして20年の東京五輪と、来年は世界が注目するビッグイベントの開催がいよいよ...

【周年記念を次への飛躍に】18年に節目迎える企業、熊谷組が120周年に

 来年2018年は明治維新から数えて150年。建設業界では、多くの企業が創業や設立からの節目を迎える。  上場ゼネコンでは、熊谷組が1898年の創業で来年が120周年、東亜建設工業が1908年の創業で110周年。鈴縫工業が100年企業の仲間入りを果たす。各社は現在までの歩みを振り返り、次への飛躍を目指す。 続きはH...

【重点エリアは皇居など3カ所】東京都、公共施設等ライトアップ基本方針素案公表

東京都が夜間も楽しめる都内の景観づくりの一環として策定する「公共施設等のライトアップ基本方針」の素案を公表した。  外国人旅行者の増加が見込まれる2020年東京五輪とその先を見据え、当面の重点エリアに東京駅・皇居(千代田区)周辺、赤坂迎賓館(港区)周辺、隅田川・臨海部(墨田区、中央区ほか)の3カ所を選定した。  対象施設は国や自治体が管理する文化・スポーツ施設、歴史的建造物、道路、橋梁、河川、港湾、駅、空港など。個々の施設をライトアップするだけでなく、川や道路の光ともつなげて面的な広がりを持たせるイメージだ。まずは公共施設から先行して取り組み、徐々に民間施設へと普及させていく。  例えば、東京駅・皇居周辺のライトアップは、日本橋川沿いの再開発で今後整備される公共施設や、皇居前広場などで推進。20年度までに、国管理の旧江戸城外桜田門、和田倉橋、皇居前広場、都管理の行幸通りでライトアップを新たに実施する。  整備・維持管理コストを抑えるため、照明設備にはLEDや再生可能エネル...

【都心部整備の必要性提言】鹿児島・サッカー等スタジアムで協議会が意見書提出

鹿児島市が設置した「サッカー等スタジアム整備検討協議会」(会長・井上佳朗鹿児島大学特任教授)は、都心部に新たなスタジアムの整備が必要とする提言をこのほどまとめた。  スタジアムには収益性や公益性がある複合用途を組み合わせ、整備や管理運営では民間のノウハウなどを生かした手法が望ましいとした。18年1月に市長に提出する。  提言では屋外プロスポーツの観戦環境が整った市内唯一の施設である県立鴨池陸上競技場が恒常的な利用過多であり、サッカーJリーグ2部(J2)以上の施設基準を満たしていないことなどを指摘。  これらを踏まえ、地域のスポーツ振興やJ3に所属する鹿児島ユナイテッドFCのチームとサポーターのモチベーション向上、新たなシンボル・にぎわいの創出などを図るため、新たなスタジアムが必要とした。  Jリーグの施設基準(J1)を想定した場合、先進事例を参考にすると2万5000平方メートル以上の敷地面積が必要とし、立地条件には集客性や収益性が高く、地域の活性化が期待できる都心部が最も...

2017年12月27日水曜日

【回顧2017年(1~6月)】スタジアム・アリーナプロジェクト、全国で動き顕在化

 まもなく2017年も幕を閉じようとしている。今年もスタジアムやアリーナの整備では様々な事業が顕在化。新設、改修などで官民の動きは例年以上に活発だった。2019年から国際的な大規模スポーツイベントが相次ぎ開催されることもあり、大会に備えたプロジェクトは本格化。地域活性化やまちづくりの方策として、計画の具体化を目指す取り組みも増えている。本紙に掲載した主なスタジアム、アリーナ関連の記事を紹介する。(カッコ内は新聞掲載日、画像提供元など)  沖縄県/サッカーJ1規格スタジアム建設/16年度末に基本計画策定  沖縄県は、サッカーJリーグ1部(J1)規格のスタジアムの建設に向け2016年度末をめどに基本計画を策定する。  スタジアム以外の機能を複合化することも検討しており、施設の機能や規模、事業手法などと併せて基本計画に盛り込む予定。17年度の補正予算に関連事業費を盛り込み、基本設計に着手する見通しだ。(1月13日)  さいたま市ら協議会/美園地区都市デザイン方針素案/埼スタ中心に交流拠点づくり  さいたま市などで構成する「みその都市デザイン協議会」は、さいたま市の美園地区を対象とした「みその都市デザイン方針」の素案をまとめた。サッカー専用の埼玉スタジアムを中心に、にぎわい・交流拠点づくりに取り組むほか、新駅設置に対応して公園内の空間配置を見直す。綾瀬川の護岸や堤防上の遊歩道の整備、環境やエネルギーといった面でモデルとなる住宅街区の形成も進める。主要地区で景観協議の仕組みを取り入れるなどデザインマネジメント体制も構築する。(1月25日)  香川県/新県立体育館基本計画策定業務(高松市)/石本建築事務所に  香川県は、1月30日に一般競争入札を開札した「新香川県立体育館基本計画策定業務委託」の落札者を150万円で石本建築事務所に決定した。新体育館は22年開催の全国高校総合体育大会の会場として使用する予定。(2月1日)  東京都町田市/野津田公園陸上競技場大規模改良/5000席増設、19年度着工へ  東京都町田市は野津田公園内にあり、Jリーグ・FC町田ゼルビアが本拠地として使用している市立陸上競技場の観戦席を5000席増設する。  公園を所管する都市づくり部公園緑地課によると、2020年度の工事完了に向け2017年度予算案に関連業務の経費を計上。測量や調査などを行った上で基本設計に入り、2019年度に着工する予定だ。石阪丈一市長が8日の定例記者会見で明らかにした。(2月10日、写真提供:町田市)  埼玉県/大宮公園など3公園再整備/グランドデザイン検討、17年度に検討委設置  埼玉県は2017年度、大宮公園(さいたま市大宮区)など3公園(約68ヘクタール)の再整備に向けたグランドデザインの検討に乗りだす。大宮公園と、近接する第二公園、第三公園が対象。造園の専門家や、民間事業者、行政機関などで構成する検討委員会を設置する予定。大宮公園は一部施設の老朽化が進んでおり、今後のあり方について一体的に探っていく。 大宮公園には体育館や小動物園、日本庭園、野球場、水泳競技場、陸上競技場・双輪場、ボート池、サッカー場「NACK5スタジアム大宮」、売店などがある。(2月20日)  岩手県釜石市/釜石鵜住居復興スタジアム建設/大成建設JVに  岩手県釜石市は、2019年のラグビー・ワールドカップ日本大会に備えて建設する「釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)」の指名競争入札を行った結果、18億5000万円で大成建設・新光建設特定JVに決めた。  基本・実施設計は梓設計が担当。施設の収容能力は1万5000人以上を確保する計画。施設規模は未定だが、都市公園法の許容建ぺい率が12%のため、建築面積の上限は1万0800平方メートル、建築可能な延べ床面積は18万平方メートルとなる。(3月6日、パースは完成イメージ、提供:釜石市)  沖縄県沖縄市/多目的アリーナ実施設計/梓設計JVに  沖縄県沖縄市は、施工予定者が設計を支援するECI(アーリー・コントラクター・インボルブメント)方式を採用する多目的アリーナ施設の実施設計の委託先を選ぶ「(仮称)沖縄市多目的アリーナ施設等整備実施設計業務委託」の公募型プロポーザルで最優秀提案者に梓設計・創建設計事務所・アトリエ海風JVを選定した。契約額は2億0200万円。業務履行期限は12月28日。プロポーザルの参加は1者だった。(3月7日、パースは完成イメージ、提供:沖縄市)  京都府/京都スタジアム運営権PFI導入可能性調査業務/PwCアドバイザリーに  京都府は9日、「京都スタジアム(仮称)運営権PFI事業導入可能性調査業務」の委託先を選ぶ公募型プロポーザルで、PwCアドバイザリーを受託候補者とする選定結果を公表した。  同スタジアムの整備に当たり、収益性向上につながる複合機能化や「公共施設等運営権」制度の導入などに関する検討を行う業務で、今後は同者との協議がまとまり次第、契約を締結する予定だ。(3月10日、パースは完成イメージ、提供:京都府)  横浜スタジアムら/横浜スタジアム増築・改修/事業費85億円、11月着工へ  横浜スタジアム(岡村信悟社長)と横浜DeNAベイスターズ(同)は15日、横浜スタジアム(横浜市中区横浜公園)の観客席を6000席増設するなどの改修計画を発表した。  施設の老朽化と収容人数不足に加え、同スタジアムが2020年東京五輪で野球・ソフトボールのメイン会場となることなどを踏まえた改修事業で、横浜市などとの調整が順調に進めば11月ごろに着工。2020年2月までの完成を目指す。事業費は約85億円。設計・施工は清水建設が担当する予定。(3月17日、パースは完成イメージ、ⓒ...

【伊勢道松坂~玉城間に温浴施設直結IC】国交省、民活認定事業の初弾選定

国土交通省は26日、高速道路の本線と沿道にある民間の事業用施設建築物を直結するスマートインターチェンジ(IC)を民間施設管理者に設置してもらう国の認定制度の初弾事業1件を選定した。  初弾の民間事業者は、アクアイグニス、イオンタウン、ファーストブラザーズ、ロート製薬の4社でつくる合同会社「三重故郷創生プロジェクト」。  合同会社が伊勢自動車道松阪IC~玉城IC間の沿道に建設する宿泊施設や薬草温浴施設などで構成する複合施設「アクアイグニス多気」(三重県多気町)と直結するスマートICを設ける。...

【回転窓】来年は言動一致の年に

普段使っている話し言葉で書かれた文章を「言文一致体」と教わったのは30年以上前の中学生の頃。最初の言文一致小説は二葉亭四迷の『浮雲』と習ったと記憶している▼ところが最近は、明治期に活躍した落語家三遊亭円朝の寄席での口演を収録した速記本が最初とする見方がある。歴史の教科書に載っていた足利尊氏や武田信玄の肖像画が実は別の人物との研究もあり、教科書の内容を見直す動きが出ている▼常識とされてきた事象も疑ってかかる必要があると改めて認識させられる話だが、こちらの問題はちょっといただけない。日本を代表する有名企業の製品や素材を巡ってデータ改ざんが相次ぎ発覚。「品質は確か」という日本製品に対する常識が疑わしくなっている▼世界で戦う日本企業は、中国や韓国などの企業に価格競争では太刀打ちできない。高品質の製品やサービスで勝ち残りを目指すしかない。落語家の五代目柳家小さんは弟子に「心邪(よこしま)なる者は噺(はなし)家になるな」と説いたそうだ。企業や技術者もそういう心持ちであってほしい▼安全・安心、...

【惜別】2017年上期

 【1月】  ■谷池淳(元テトラ〈現不動テトラ〉代表取締役副社長、86)3日■隈河敏朗(元メイ建築研究所代表取締役、81)12日■馬場瑛八郎(建築資料研究社会長、79)31日 馬場瑛八郎氏(1月31日、79歳)  【2月】  ■二宮祥修(元ハザマ〈現安藤ハザマ〉代表取締役副社長、85)9日■小島清(元松井建設取締役本社社寺建築部長、91)11日  【3月】  ■上田昭(ショーボンドホールディングス、ショーボンド建設代表取締役会長、89)1日■飯沼喜章(三井不動産代表取締役副社長執行役員、64)3日■狩野久宣(JFEエンジニアリング社長、66)12日■水島富和(大豊建設代表取締役副社長、66)14日■内藤進(リンナイ代表取締役会長、90)20日 上田昭氏(3月1日、89歳) 狩野久宣氏(3月12日、66歳)  【4月】  ■濱崎敏憲(元大豊建設常務、84)13日  【5月】  ■重渕雅敏(元東陶機器〈現TOTO〉社長、81)3日■江副茂(元東陶機器〈現TO...