福岡市は、須崎公園(中央区天神)内の老朽化した市民会館の代替施設として計画している「拠点文化施設」の施設計画や事業手法の検討結果を明らかにした。
約2000席の大ホールなどで構成し、建物規模は延べ約2万平方メートル。須崎公園の再整備と一括してBTO(建設・移管・運営)方式のPFIで行う方針で、公園の整備や維持管理・運営費も含む事業期間中の財政負担額は約258億5000万円を見込む。
須崎公園約3ヘクタールのうち県立美術館南側の敷地約1ヘクタールを拠点文化施設の建設地に充てる。
市民会館の役割を継承する約2000席の多機能な大ホールのほか、多様なニーズの新たな受け皿となる約800席の中ホール、市民の文化活動の練習や発表の場となる約150席のいす席が配置可能な平土間形式の文化活動・交流ホール、リハーサル室、練習室などを設ける。
事業手法は従来方式、DBO(設計・建設・運営)、BTO方式のPFIの3パターンについて比較検討を実施。民間事業者のノウハウの活用によりサービス水準の向上と効率化が期待でき、設計・施工・維持管理・運営の一括発注により財政負担の軽減と平準化が図られることからBTO方式のPFIを採用するとした。
同方式の場合の財政負担額の内訳は施設整備費約162億2000万円、15年間の維持管理・運営費約72億円、SPC(特別目的会社)運営費などその他経費約24億3000万円。従来方式に比べ約13億7000万円、5%の財政負担縮減が見込まれるとした。
18~19年度に実施方針の公表や入札公告を行い、20年度までに落札者を決定し契約を締結。23年度に拠点文化施設開館に合わせて公園の一部を開園し、25年度の公園全面開園を目指す。
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