先日、国際線ターミナルを中心に再編・整備事業が進む新千歳空港を取材した。近年の観光需要の高まりを受け、国際線は外国人旅行者が急増しているという▼今年の北海道は、強い寒波の影響で早くも大雪が降っている。その雪を目当てに、夏よりも冬にアジア各国から観光客が押し寄せる。2020年東京五輪までに事業全体を完了させ、1時間当たりの旅客処理能力を倍以上に高める計画だ▼ターミナルビルの増築エリアには、海外からの富裕層をターゲットにした高級ホテルも整備される。空港機能の向上により、五輪後も北の国へ観光需要を呼び込む取り組みが着々と進む▼17年の世相を表す「今年の漢字」に「北」が選ばれた。度重なる弾道ミサイルの発射や核実験の強行といった緊迫化する北朝鮮情勢などが主な理由。北海道関連では、ジャガイモの不作でポテトチップスの販売休止、地元のプロ野球チーム・日本ハムファイターズの大谷翔平選手の大リーグ移籍や清宮幸太郎選手の入団などに注目が集まった▼地政学的リスクは観光だけでなくさまざまな産業に影響を与える。来年1年が平穏でありますように。
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