国土交通省は、外航クルーズ船の受け入れに必要な港湾の設備投資費用を補助する「国際クルーズ旅客受入機能高度化事業」の第2弾として9港12地区の事業を採択した。
地方自治体や民間事業者が取り組む旅客ターミナルの設備改修や屋根付き通路の新設などにかかる費用の3分の1を補助する。第2弾事業の補助額の合計は国費で約1億43百万円、事業費で約4億29百万円となる。
外航クルーズ船の受け入れ拠点整備は国の成長戦略として推進中。政府はクルーズ船で来日する年間の外国人旅行者数を2020年に過去最高だった16年(約199万人)の2・5倍となる500万人にまで増やす目標を掲げる。今回の補助事業は具体策の一つに当たる。
採択された9港12地区の事業概要は次の通り。▽港湾名(地区名)=〈1〉事業主体〈2〉整備施設〈3〉補助額(国費、事業費)。
▽秋田港(本港地区)=〈1〉秋田県〈2〉待合施設〈3〉国費9百万円、事業費27百万円
▽仙台塩釜港(石巻港区雲雀野地区、大手地区、中島地区、仙台港区中野地区)=〈1〉宮城県〈2〉移動式照明〈3〉80万円、2・4百万円
▽横浜港(新港ふ頭地区)=〈1〉新港ふ頭客船ターミナル〈2〉駐車場〈3〉約25百万円、約74百万円
▽金沢港(南地区)=〈1〉石川県〈2〉駐車場〈3〉約28百万円、約83百万円
▽四日市港(霞ケ浦地区)=〈1〉四日市港管理組合〈2〉大型テント〈3〉1・5百万円、4・5百万円
▽神戸港(新港地区)=〈1〉神戸市〈2〉旅客上屋等〈3〉40百万円、1億20百万円
▽厳島港(胡町地区)=〈1〉広島県〈2〉屋根付き通路〈3〉32百万円、96百万円
▽徳島小松島港(赤石地区)=〈1〉徳島県〈2〉貨客分離フェンス〈3〉4・6百万円、約14百万円
▽八代港(外港地区)=〈1〉熊本県〈2〉駐車場〈3〉約2・7百万円、8百万円。
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