2017年12月20日水曜日

【こちら人事部】東急建設/「変革の時代」チャンスに

 1946年の創業から東京急行電鉄沿線の発展に深く関わり、成長を続けてきた東急建設。採用を統括担当する管理本部人事部人事サービス・採用グループの酒井一浩グループリーダーは「変革の時代をチャンスと捉え、チャレンジする意欲のある人材を求めている」と採用の方向性を話す。

 将来の環境変化に負けない企業を目指し、近年、人事制度を改革。「社員の総戦力化」「多様性ある人材の獲得」「現場力の強化」「成長可能性・定着性」をキーワードに採用活動と教育に力を入れている。

 「東急というブランド力があるため、学生の間で知名度はそれなりに高いが、そこに甘んじてはならない」と酒井グループリーダーは強調。「採用競争が激化している中でも、『高い志と自立心を持ち、自ら課題を設定し、キャリアを形成できる人材』を獲得したい」と力を込める。

 そうした人材の獲得を目指し、さまざまな学生が興味を持って応募できるような施策を展開。近年は、大学OBのリクルーターに協力を仰ぎながら、大学との関係構築、学生へのフォローを徹底。知名度をさらに向上させ、全国から優秀な人材を獲得する動きを活発化させている。

 加えてグループワークや現場見学を通じて業界への興味、東急建設の特徴や実際の業務を理解してもらう取り組みを進めている。個別相談にも積極的に対応するなど、学生一人一人に対し、親身なフォローをすることで社員との交流の機会も増やしているという。

 ◇チャレンジ意欲のある人材の獲得目指す◇

 同社の選考で特徴的なのが、学生が企業に提出するエントリーシートの種類の豊富さだ。

「通常の内容とは別に学生が自由に自分の考えを表現できるものを選べるようにし、個性を見ている」(須田裕也管理本部人事部人事サービス採用担当)という。

 入社後に実施する教育にも一段と力を入れ。人事制度改革に合わせて社員の育成体制を強化した。多種多様な人材が得意分野で活躍し、最大限の力を発揮できるような環境を整えている。

 それぞれの等級や専門領域別にプロフェッショナル力、グローバル力、社会貢献意識などを身に付けるためのさまざまな研修プログラムをそろえた。特に新入社員に対しては、マンツーマンで教育指導を行うほか、年間3回の集合研修を実施し、研修中には人事部とのフォロー面談の機会を設けている。さらに、現場や職場での悩みを相談できる「キャリア相談窓口」を設置し、フォロー体制を構築した。

 酒井グループリーダーは「情熱や熱意を持っている人を求めており、この部分を非常に大切にしている。最初から細かい仕事の内容は分からなくても、一緒に働きながら切磋琢磨(せっさたくま)し、身に付けていけるよう、研修や教育などは惜しまない覚悟だ」と話す。「東急建設、東急グループの誇りを担い、共に成長し歩んでいく人を待っている」。

 《新卒採用概要》

 【新卒採用者数】男性78人、女性21人(2017年度実績)

 【3年以内離職率】7・1%(14年度新卒)

 【平均勤続年数】男性21・84年、女性12・17年(17年3月末時点)

 【平均年齢】45・77歳(17年3月末時点)

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