日本スポーツ振興センター(JSC)は19日、8日に一般競争入札(WTO対象)を開札した「国立代々木競技場耐震改修工事(第一体育館等)」の落札者を68億5000万円で清水建設に決め、18日に契約を結んだと明らかにした。予定価格は68億9700万円。入札には同社だけが参加した。
2020年東京五輪でハンドボールなどの競技会場として使用する代々木競技場(東京都渋谷区神南2の1の1、敷地約9・1ha)の第一体育館(RC一部S造地下2階地上2階建て延べ約2万8700㎡)と、付属棟(延べ約6500㎡)を耐震改修する。工事で使用する主な資機材は、コンクリート3600m3、鉄骨30t、鉄筋370t、板ガラス300㎡。工期は19年9月30日まで。
耐震改修の基本計画は川口衞構造設計事務所、基本・実施設計は丹下都市建築設計・久米設計JVが担当した。工事監理は久米設計が担当する。
代々木競技場は、1964年開催の東京五輪のために建設された。躯体構造につり橋の技術を応用し、第1体育館は2本、第2体育館は1本の主柱から屋根全体をつり下げる高難度の「つり屋根構造」を採用。意匠設計は丹下健三、構造設計は坪井善勝、設備設計は井上宇市が担当。第1体育館は清水建設、第2体育館は大林組がそれぞれ施工した。
第二体育館の耐震改修工事は、第4四半期(18年1~3月)に公告と入・開札を行う予定だ。
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