2022年3月1日火曜日

【回転窓】忍者の精神に学ぶ

  きょうは「忍者」の話。「忍」の字のごとく心の上に刃を置いて人を傷付けようとする危険なものではなく、何よりも愛と和を尊ぶのが真の忍者だという。現代の忍者として世界に知られる武術家・初見良昭氏が説いている▼先日、千葉県の野田市郷土博物館で開催中の企画展「世界が尊敬する忍者~武神館宗家 初見良昭の足跡をたどる~」(野田市主催、3月28日まで)を鑑賞した。その哲学に触れると、日常生活にも生かせる考え方が分かるようで興味深い▼戸隠流忍法34代目宗家の継承者であり、武神館を主宰する初見氏。国内外で武道体術を指導してきた功績は大きく、各国から感謝状や表彰状を受けている▼コロナ禍の今、世界中の門下生に送る言葉は「生き残るための知恵」と「他者を思いやる心」を保つこと。そうして「私たちが今よりワンランク上の平和な心持ちになり、そしてみんなで実現させれば、世界が平和に進んでいきますよね」と話す(『市報のだ』2月15日号より)▼なぜ、世界で多くの人が初見氏に師事するのか。新たな軍事侵攻で世界情勢が大きく変わる中、この理由を知る意味はきっと大きい。

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