2022年3月8日火曜日

【回転窓】左?右?どっちなの??

 鉄道駅や商業施設などに設置しているエスカレーターは、便利な移動手段としてすっかり定着している▼国内で初めてエスカレーターが導入され、試運転が行われたのは1914(大正3)年のきょう、3月8日。場所は東京・上野で開かれた大正博覧会の会場で、スピードは秒速30センチほどといい、分速に換算すると約18メートルになる。今のエスカレーターと比べて6割程度のゆっくりした動きだった▼国内にお目見えしてから100年以上がたったエスカレーターで以前から気になっているのが「立ち位置」。幅に余裕がある場合、左右どちらかを空けるのが暗黙のルールになっている。どちらに立つかは地域や国によって違いがあり、大阪など関西圏は右側に立つのが優勢。東京などは多くの人が左側に立っている▼左右どちらかに整然と並び、片側がぽっかりと空いている光景。朝の通勤時間帯など駅が混雑している時に「2列になればもっと早く乗れるのに…」と思う人は多いはず▼鉄道各社はここ数年、エスカレーターで「歩かない」啓発活動を展開している。習慣になっている片側空け。賛否よりも安全安心が一番大事と思う。

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