水資源機構は12日、栃木県鹿沼市に建設している南摩ダムの定礎式を現地で行った。金尾健司理事長はじめ同機構や施工する大成建設の関係者、来賓の福田富一栃木県知事、佐藤信鹿沼市長ら約120人が出席。堤体直下に礎石を納める「埋納の儀」などで工事の安全とダムの永遠堅固を願った。
南摩ダムは洪水調節や水道用水の供給などを目的とした思川開発事業として整備する。堤体をロック材でもり立て、上流側を被覆するコンクリートフェーススラブが遮水機能を担う「コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム(CFRD)」となる。
コンクリートを薄層転圧する近代的な施工方法を用いるCFRDは国内初。堤体は利根川水系南摩川の流れる上南摩町に位置。高さ86・5メートル、天端236・5メートル、体積約240万立方メートル、総貯水容量は5100万立方メートル。事業完了予定は2025年3月。工事にはDX(デジタルトランスフォーメーション)を積極的に取り入れる。
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