2022年3月1日火曜日

【回転窓】春の訪れと気持ちの余裕

  きょうから3月。月の別名として知られる「弥生」は冬が終わって草木が芽吹き生い茂るという意味がある▼今週木曜日は季節の変わり目で邪気を払い、無病息災を願う伝統行事・五節句の一つ「上巳(じょうみ)の節句」。よく知られた呼び方では桃の節句を迎える。もともと川で身を清め、不浄を洗い流す習慣があったそう。それが流しびなやひな人形と合わさり、江戸時代以降に武家や庶民に広まったという▼残る四つの節句は人日の節句(1月7日、七草の節句)と端午の節句(5月5日、菖蒲の節句)、七夕の節句(7月7日、笹竹の節句)、重陽の節句(9月9日、菊の節句)。いずれも四季を彩る草木に関係が深い▼「3月の 声のかかりし あかるさよ」〈富安風生〉。春の訪れを感じると少しずつウキウキした気分になってくる。コロナ禍で何かと制約の多い世の中だが、気分だけは明るくありたいと思う▼年度末を迎えバタバタしてしまうのもこの時期にありがち。心のゆとりを忘れてしまうこともあるだろう。イライラしても悪循環に陥るばかり。行き詰まった時は深呼吸をして気持ちの余裕を取り戻したい。

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