2022年3月15日火曜日

【回転窓】心地良い揺れにご用心

  東京~新大阪間を最短2時間21分で結ぶ東海道新幹線。最速列車の「のぞみ」は1992年3月14日に運行を開始した▼航空便を意識し、スピードにこだわった営業戦略を展開した鉄道会社。日帰り出張のビジネス客らを取り込むため、1秒1分を削ることに心血を注いだのだろう。運行開始から30年でのぞみは累計13億人の乗客を目的地まで運んだ▼フル規格の新幹線は現在、一部開業を含め北海道、東北、上越、北陸、東海道、山陽、九州の7路線が営業運転している。総営業キロは2997キロ。各地に92駅が設けられ鉄道による高速移動を支えている▼節目を迎えたのぞみはコロナ禍もあり乗客数はここ2年減っている。ただ安全にそして正確な時間で運行し、きょうも多くの人を目的地に送り続けている。1時間に最大12本、5分間隔で運行するスケジュールは日本が世界に誇れる鉄道のマネジメントノウハウだろう▼仕事で新幹線に乗った時、いつも気を付けていることがある。それは「行きの新幹線は座っても絶対寝ない」こと。心地よい揺れは眠りを誘うが熟睡すると寝過ごしてしまうことも。油断大敵と肝に銘じている。

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