火星に整備する宇宙建築「マーズ・グラス」のイメージ(鹿島提供) |
京都大学SIC有人宇宙学研究センター(センター長・山敷庸亮京都大学大学院教授)と鹿島が、宇宙での居住を見据えた共同研究を開始した。テーマの核となるのは遠心力の原理を利用して地球と同等の重力を再現する「人工重力」と呼ぶ技術。月や火星などに回転する人工重力施設「宇宙建築」を整備し、水面を備えた生態系の実現を目指す構想だ。
同センターのSIC特任准教授も務める鹿島の大野琢也関西支店建築設計部副部長が、月などに整備する居住施設や移動交通手段などを提案した。共同研究の第1フェーズは2021年度から3年間で、月などに構想する宇宙建築のVR(仮想現実)を作成済みだ。今後は、水面を成立できるような形状や回転速度のシミュレーションなどを進める。鹿島は9~12日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれる「国際宇宙産業展ISIEX ZONE」(主催・日刊工業新聞社)で紹介する。
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