2022年3月25日金曜日

【日比谷公園との一体感醸成】三井不ら10社の内幸町一丁目街区開発、総延べ110万㎡規模

開発完了後のイメージ(報道発表資料から)

  三井不動産ら10社が東京・内幸町で計画する「(仮称)内幸町一丁目街区開発」は、総延べ約110万平方メートル規模の施設群を整備する。隣接する日比谷公園との一体感を強め、「TOKYO CROSS PARK構想」として人が中心の街づくりを目指す。

 同街区の所在地は東京都千代田区内幸町1。西側に日比谷公園、東側はJRの線路がある。帝国ホテル東京が立地する北地区、NTT日比谷ビルなどを含む中地区、東京電力ホールディングス(HD)の本社などが立つ南地区に分かれる。

 北地区(約2・4ヘクタール)は帝国ホテルと三井不が2024年度から「帝国ホテルタワー」を解体。「ノースタワー」(地下4階地上46階建て、高さ約230メートル)を30年度に完成させる。設計は日建設計・山下設計JVが担当する。

 31年度には「帝国ホテル本館」を解体し、「新本館」(地下4階地上29階建て延べ約15万平方メートル)の建設に着手する。設計は山下設計・日建設計JV。36年度の竣工を予定している。

 中地区(約2・2ヘクタール)では▽NTT都市開発▽公共建物▽東京電力パワーグリッド(東電PG)▽三井不-の4社で開発を推進する。オフィスやホテルが入る地下6階地上46階建て延べ約37万平方メートルのビルを整備する。設計はNTTファシリティーズ。22年度に着工し29年度の竣工を目指す。

 南地区(約1・9ヘクタール)の開発事業者は▽第一生命保険▽中央日本土地建物▽東京センチュリー▽東電PG-の4社。地下5階地上43階建て延べ約31万平方メートルのビルを整備する。オフィスやホテルなどの機能が入る。来年度から工事に着手し、28年度の竣工を目指す。設計は日建設計が担当している。

 24日に東京都内で会見した三井不の菰田正信社長は「人の流れが交わる場所に大きな価値が生まれる。類いまれなるポテンシャルを持った土地を生かしたい」と話した。NTTの澤田純社長は「街の中心となるのは人だ。街のスマート化と人々の幸せを両立する街づくりを進める」と述べた。

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