2022年3月2日水曜日

【23年度下期の開業めざす】高松駅ビルが起工、設計・施工は鹿島JV

駅ビルの完成イメージ(JR四国提供)

  JR四国がJR高松駅の北側で計画している高松駅ビル(仮称)の安全祈願祭が1日、高松市の建設地で行われた。新ビルは4階建ての商業棟と駐車場棟の2棟総延べ約1万5490平方メートルの規模。2023年度下期の開業を目指す。設計・施工は鹿島・四国開発建設・鉄建建設JVが担当する。JR徳島駅に続く四国で2番目の本格的な駅ビル開発となる。

 神事では西牧世博JR四国社長が鍬、押味至一鹿島代表取締役会長が鋤を盛り土に入れ、工事の無事完成を祈願した。西牧社長は「皆さんに愛され、何度でも訪れたくなるサンポート地区のにぎわいのあるシンボリックな施設となるよう、23年度下期の開業に向け尽力していく」とあいさつした。

 周辺では、24年度に新香川県立体育館の開館、25年4月に徳島文理大学香川キャンパス移転が計画されている。来賓の浜田恵造香川県知事は「新県立体育館と合わせ、県の一層のにぎわい創出に大きな役割を果たす」、大西秀人高松市長は「新駅ビルの開発テーマである、にぎわいあふれる拠点となる」、吉元博文四国運輸局長は「訪れる旅先としての注目度をさらにアップしてくれる」とそれぞれ期待を述べた。

 建設地は高松市浜ノ町8の1ほかの敷地面積約5200平方メートル。駅のホーム上部や駅北側、駅西側の駐車場・駐輪場を建設用地に充てる。鹿島の押味代表取締役会長は「駅周辺での公共の場で居ながらの施工となる。細心の注意を払い、工期内に無事故・無災害で最高品質の建物を引き渡す」と決意を語った。

 商業棟はS造4階建て延べ約1万0040平方メートル。1~3階に商業施設が入る。4階は屋外広場となる。駐車場棟はS造地下1階地上4階建て延べ約5450平方メートル。約385台の駐輪と約160台の駐車スペースを設ける。外観デザインは既存コンコースとの連続性を重視し、瀬戸内海の穏やかな海のゆらぎをイメージした。

 施工者は詳細設計付きの一般競争入札(WTO対象)を行い、総合評価方式で鹿島JVに決めた。落札金額は35億6400万円(税込み)。工期は23年8月31日まで。基本設計は交建設計が担当した。

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