2022年3月3日木曜日

【VRや展示で魅力発信】甲子園歴史館がリニューアルオープン、商業施設も


  阪神電気鉄道が運営する甲子園歴史館(兵庫県西宮市)が3日にリニューアルオープンした。高校野球と甲子園球場の歴史を紹介する球場内の展示に加え、球場隣接地に同時開業する商業施設「甲子園プラス」の2階にも入り、展示面積を1・25倍に広げた。体験コーナーを充実させ、野球の魅力を発信する。甲子園プラスの設計監理・施工は熊谷組が担当した。

 建設地は球場南側の敷地約3240平方メートル。規模はS造3階建て延べ約5240平方メートル。球場2階の「球場エリア」と甲子園プラス2階の「PLUSエリア」を歩行者デッキでつないでいる。

 PLUSエリアでは、選手が使用したヘルメットやグローブ、バットに触れられ、リニューアル前の球場のベンチを再現。VR(仮想現実)で球場の映像を360度体験できる。「歓喜のビクトリー」コーナーでは優勝ペナントや胴上げシーンの映像などで感動を届け、「ヒーロー列伝」コーナーでは歴代名選手のユニホームの展示や活躍ぶりをパネルや映像などで紹介する。

 館内には甲子園の映像をバックにバッティングや投球ができるシミュレーション施設「BE-STADIUM KOSHIEN」も併設する。


 1日の報道向け内覧会には阪神タイガースOBの藤川球児さんと岩田稔さんが招待され、ヒーロー列伝の展示に加わった藤川さんは「野球を次の世代に残す新たな試みがある。子どもたちに楽しんでもらいたい」と話した。現役選手には「必死にやっていれば、必ず終わった後に周りが見てくれている。『今じゃないんだ。あと10年、20年した時に評価がもらえるから必死に頑張りなさい』と言いたい」と激励した。

 開館は午前10時~午後6時。月曜休館。入館料は大人900円、高校生700円、子ども500円。

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